
先日ある育児書に、子供の長所と短所について書かれていました。
親バカ時代に親を楽しませてくれた部分が、その子の長所です。
という一文がありました。
ふと、中学生の娘について考えてみました。
娘の小さい頃、私は娘がかわいくてかわいくてしかたありませんでした。
まぎれもない親バカの一人です。
しかし、学年があがるにつれて、親としては将来が心配になります。
弟二人も産まれてから、公私ともに忙しく、娘の心を考える余裕もなくなっていたのかもしれません。
勉強しないとイライラもします。努力できない娘に文句をいいます。
大きくなれば大きくなるほど、「なんとかしなければ・・・。」
とそのプレッシャーは大きくなり、娘との関係が悪循環となっていきました。
娘の親バカ時代に楽しませてくれた部分・・・。
のんびりしていて、おっとりしていて、優しいところ。
想像力豊かで明るい子。
改めて考えると、こんな長所をもった娘に本来勉強は向いていないのかもしれません。
勉強なんてより良く生きるほんの一部の部品にすぎません。
そのほんの一部にこだわって、子供への愛情がゆがんでしまうとしたら
これは本当に恐ろしいことです。
正直、そんな母親でしたので、娘も自分というものを見失っている感を否めません。
この「親バカ時代に親を楽しませてくれた部分が、その子の長所」という一文で、
娘に本当の意味での愛情を向けてあげられていなかったことに、気づかされたのです。
その時に気づいたとき、娘がとても愛おしく思えました。
将来のことばかりが気になって、それによって小言ばかりいう母親だったら、
子供は親の愛情を受けることは出来ません。
これが一番してはいけない「子供を条件付きで愛す」ということだったのかもしれません。
私自身、条件付きの愛でしか愛されてこなかった子供だったので、
自己肯定感をもてずに育ち、今でも自分に自信を持てない人間です。
子供には、自分を愛せる人になってほしい。
条件付きで愛することは、絶対したくないことでした。
しかし、自分が受けてきたことでしか、子供に返せないというのは本当だったのかもしれません。
自己肯定感の持てない人間が親になると、無意識のうちに子供を自分自身をよく見せる道具として
見てしまい、自分の思う通りにおやつろうとしてしまうそうです。
子供は親の道具ではありません。
もっとその子を尊重し、親はまるごとのその子自身を愛してあげなければならないと思います。
もっと、その子の本当の長所を見て、本当の良いところを伸ばしてあげる親にならなければなりません。
将来の経済的心配をするよりも、まずはその子が本当の意味で自分を愛することのできる子に育てることが
親の役目だと思います。
以前学んだ自己肯定感のもてる子供に育てること。
これを第一優先に子育てをしていこうと思います。

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