
長女の育児を通して反省していることの一つに子供との会話不足があります。
日々のなにげない会話をすることはあったものの、社会はどのようになっているのか。
お金をかせぎ、仕事をするということは簡単ではないということ。
人と人の関わりについて、食と健康についてなど・・・。
自分が小さい頃に親から教えてもらったことを伝えてあげられていなかったのです。
サラーリーマンである両親の元、家事をする姿以外は親が働く姿など見たことがない娘。
お金は苦労して手に入れるものということを全く感じ取れていないのは当然なのかもしれません。
そのようなことをわかっていない娘には、どんなに勉強することが必要かを説いたところで、
頭ではわかっていても、本質的なところで勉強する意義も、
必要性も理解することはできなかったようです。
実際自分に当てはめて考えたとき、働いても働いても楽にならない親の姿を見て育ち、
母から耳にタコができるほどに「女の子は手に職をつけるべき。子供を産んでからも仕事が続けられる仕事につきなさい。」
と言われて育ってきました。
戦後の貧しい話や、苦労話を小さい頃から繰り返し聞かされていたように思います。
そのような話を聞いていくうちに、自分なりに想像力をふくらませ、自分がどうしたいか。
それにはどうしたらよいのか、を導き出せるきっかけになったのだと思います。
仕事から帰ると、疲れきった毎日の中でごはんを食べさせるのが精一杯、
自分の背中を見て育ってくれるだろうと思っていました。
しかし、それは間違っていたのだと最近強く思います。
家では廃人同然の自分の姿を見て、なにかを感じ取れというほうが間違っていたのです。
親が子供たちに伝えなければならないことは、山ほどあること。
毎日話しても、話しきれないくらい大切なことをなおざりにしてきた代償は、
とても大きいものでした。
これからは忙しい毎日の中でも、子供達と1対1の時間をつくり、少しずつ大切なことを伝えていきたいと思います。
このホームページ「しあわせ販売所」の中でも、
子供たちに伝えたいことや話したことなどを残していけたらいいなと思っています。

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