
米倉涼子主演、ドラマ35歳の高校生(4月20日放送)第2話より
普段、親がなにげなく犯してしまう過ちについて指摘する内容だったので、
作者がすべての親に発する大切なメッセージについてお話させていただきたいと思います。
いじめを受ける娘の父が、学校に来て「うちの娘をいじめたのはだれだ!」
と強く抗議したのに対し、馬場亜矢子(米倉涼子)が言った言葉は
「娘さんをいじめているのは・・・・。お父さん、あなたです!」
「今のいじめはだれにも言えないのよ。だから自分にも嘘をつくの!!」
と言っている姿に、ドッキとさせられました。
もし、自分も同じ立場に立ったなら、子供に対してこの父親と同じように
接してしまうかもしれないと感じたからです。
塾の講師であり、威厳のある父親にとって、
「うちの子は明るい子。娘がいじめられている訳が無い。」
と思っています。
父親は娘に「お前がいじめられてるわけないよな。」と言い放ちます。
女の子は、一番身近な存在である親にさえ、弱音をはくこともできず、
自分自身でもいじめられていることを無意識のうちに否定し、追い詰められていきます。
「私はいじめられてるんじゃない。いじられているだけ・・・。」
強がって明るく振舞う女の子。
友達からも冷たくされている上に、親にも自分のことを理解してもらえない環境におかれた子供は、
どんなにか辛いことでしょう。
父親は娘を溺愛し、守ろうとする模範的な父親です。
しかし、親のプライドが我が子を追い詰め、間接的に子供に苦痛を与えている。
というすべての親に訴えかける強いメッセージを感じました。
親は、たしかに我が子がいじめられているというのを認めたくないのかもしれません。
しかし、いじめられていても、あなたは価値がある人間だと言ってあげられるのは私たち親だけです。
いじめから抜け出すアドバイスよりも、子供のつらさや悲しみを共感し、いじめられても
「あなたの素敵な所はたくさんあるのよ。」と言ってあげる
たったひとりの応援者になってあげることのほうが大切だと感じました。

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