
子供がうつ病、パニック障害などの精神障害なった時、親はどう対処すべきなのか?
私は、自分自身で軽度のうつ病を患い、うつ病とストレスについて色々と勉強したり考えてきました。
うつ病は、体の病気のように自分自身で本当のストレスの原因を自覚することも難しい上に、
治療には膨大な時間がかかります。
親としては、学校の勉強や日常生活の遅れが気になり、治癒しないうちにストレスの原因を解決しないまま、
同じような状況下に子供を追いやってしまうことも少なくないのではないでしょうか。
大人は自分自身で以前となにか違う・・・。自分はもしかしてうつ病なのでは?
と自分の精神的な変化に気づくことができますが、
子供達は自分自身で精神的に弱っていることを自覚することは難しく、
ひきこもりや不登校で学校に行けないのは、自分の性格が原因なんだ・・・・。
と思い込んでしまうでしょう。
しかし、ひきこもりや不登校、集中力の欠如、無気力である原因が
うつ病などの精神疾患である場合は少なくないと思います。
心の病は脳の傷―うつ病・統合失調症・認知症が治る
この書籍では、精神疾患が実際脳にダメージを受けて生じるもので、
傷を治すことで症状は治せることを詳しく説明している本になります。
うつ病や統合失調症、パニック障害はストレスから生じた脳の傷が原因であり、
この傷が治らない限り、再発を繰り返してしまうこと。
抗うつ剤では根本的な治療には至らず、短期的に治癒することは難しいことについて
お話したいと思います。
人の脳は、極度な恐怖心やストレスを受けた時、扁桃体が倍ぐらいに膨張します。
この結果、基底外側核群の細胞が足りなくなり、欠損が生じて穴があくのです。
うつ病にはうつ病の、統合失調症は統合失調症の特徴的な傷(穴)が生じ、これらは
脳の神経幹細胞の再生によって次第に傷が回復し、
精神疾患もこれによって治癒することができるといいます。
しかし、ストレスの原因を取り除かないかぎり、扁桃体の膨張を繰り返し、
脳の傷はどんどん悪化してしまいます。
子供がうつ病などの精神疾患と診断されたとき、親としては早く治癒させたいために、
抗うつ剤などの薬に頼りたくなるかもしれませんが、私の周りに抗うつ剤でうつ病を完治させることができた人は
一人もいないですし、むしろ副作用により症状が悪化したり、
再発を繰り返し、再起不能となっているひとの方が多いのが現状です。
抗うつ剤は、脳の傷を再生するわけではなく、脳内物質を一時的に調整するだけのものであるため、
根本的な治療にはなっていないからです。
松澤大樹先生によると、脳の傷の再生に効果がある方法は、運動と食事からの栄養が大切だと話されています。
運動することにより脳の血流が良くなり、神経細胞の再生を加速することができます。
マリヤクリニック医院の柏崎医院長は、糖分の摂り過ぎで起こる機能性低血糖症が、
これらは精神疾患の一番の原因ではないかと指摘しています。
機能性低血糖症についてはマリヤクリニックのホームページを参考にしてください
- 親としてしてあげられることは、子供のストレスの原因を上手に解消してあげる手助けをすること。
- 子供が安心してストレスを回避できる空間を与え、脳の傷が治癒するまで待ってあげること
- 日々の食生活でタンパク質、ビタミン、ミネラル、セロトニンの原料であるトリプトファン(肉、大豆類、魚、バナナに多く含まれる)などを健康な人の必要摂取量より多く摂取させること。(機能性低血糖症の治療、脳細胞の再生に有効)
- 子供自身が悪いのではなく、病気が原因であることを理解させ、本人の心の負担を取り除いてあげること。
- 定期的な運動をさせること
- 治癒については焦らずに、じっくりと向き合うこと。
私は、精神科医ではありませんが、自分自身がうつ病を患った経験から、うつ病は治せるということを
身をもって体験しました。しかし、うつ病を治すには1年以上の長い時間が必要だったことと、
精神科医に頼った西洋医学の治療法は症状を悪化させるだけであることを実感しています。
なにもかもが面倒になり、当たり前のことが出来なくなるのがうつ病の症状です。
もし、お子さんが勉強を頑張れなくても、病気が原因である場合もあるかと思います。
そんな時、親が「どうして、そんな事ができないの!」と追い詰めてしまったら、
子供は悪化する以上に、再起不能になってしまうでしょう。
病気はいずれ治る。病気がなおれば道は開ける。
おおらかな気持ちで、子供とゆっくり歩んでいただくのが、完治までの一番の近道だと思います。

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