
どうしてこんなに言うことを聞いてくれないの?
そんな時の子供はいったい何を考えているの?
妹は素直でいい子なのに、お兄ちゃんときたら妹をいつもいじめてばかり。
ママの言うことはちっとも聞かないし、私はいつも怒鳴りっぱなし。
育児ってこんなに大変なものだったなんて・・・。
そう思っているお母さん方も多いということを耳にします。
同じことを何度言っても聞いてくれないし、暴力や激しい言動まで出ることもあるでしょう。
しかし、これが子供自身の悲鳴であるということに気がつくお母さんは少ないようです。
「お母さん僕のことをもっと見て。いつも妹ばかり・・・。寂しいよ。」
素直に甘えることができないお兄ちゃんの立場。
自分にちょっとでも興味関心を向けてもらうための涙ぐまし行為だとしたら・・・。
子供本人は、微塵もそのようなことを意識してやっているわけではありません。
でも、素直に甘えることができず、お母さんを困らせて、怒られることで自分自身の傷を癒しているのです。
しかし、この子供の繊細な気持ちに気づかずに、この子はダメな子ね。まったく可愛げがないんだから・・・。
と親自身が思ったりしてしまうと、子供はさらに反抗的な態度をエスカレートさせてしまいます。
母親の心が離れていけば、離れていくほど、攻撃的で反抗的になるでしょう。
つまり反抗的な子供はその分母親への気持ちが強いのです。
僕だけを見て欲しい。もっと抱きしめてほしいのです。
子供のさみしい気持ち、ママ大好きだよ。という叫びを受け止めて、
あまりにも健気なこの行為に気がついて抱きしめてあげてほしいのです。
ママはあなたが大好きよ。世界で一番大好きよ・・・。
そう声に出して何度も何度も言ってあげてください。
そして久しぶりにお布団に添い寝をして寝てあげてほしいと思います。
どうしてこんなことがわかるのか・・・。
それは、自分自身もそういう経験があるからです。
姉の立場として、いつもお姉ちゃんだから我慢の連続。
正直、自分は親から愛されているという実感は持てずに大きくなりました。
そのうち気づくと母親の真意とは反対のこと、わざと怒らせたり、
困らせたりすることを言ってみたり、行動したりを繰り返す。
そうすると1時間、2時間は自分を怒ってくれるわけです。
そのときは自分が唯一母親を独占できる時間。
そのときは、ただ自分の気持ちに気付いていたわけでもなく、自然に反抗的な態度をとってしまっていたのですが、
後で考えると、それは母親の甘えであったことが手に取るように理解できます。
私が小さかった頃、いとこの年子の兄弟がいつも家に遊びに来る時のこと、
まだ6歳にもならない兄の犯行的な態度に、母親は悲鳴をあげていたのを覚えています。
たしかに、妹はお人形さんのようにかわいく、素直でだれからも愛される存在でした。
ついつい大人の目が妹に向けられてしまうことも、自然な流れだったのかもしれません。
お兄ちゃんは、いつも派手に妹に手を挙げてみたり、いたずらをしたりして、母親はお兄ちゃんに対して
発する言葉は叱る言葉ばかり。そして、「どうして〇〇はこんなに言うことを聞かないの・・・。」
と悩みきっていました。
私は当時まだ小学生低学年でしたが、その子の気持ちが手に取るようにわかったのです。
とにかく寂しかった、母親に振り向いてほしかった。それだけなのに・・・。
結局、それに気づいてもらうことはできずに、反抗する息子と困り果てる母親の関係図は
変わることはありませんでした。
反抗的な子供⇒かわいく思えなくなる⇒母親の愛情が遠のき、また反抗⇒さらに激しく怒る⇒さらに激しく反抗
という悪循環に陥ってとりかえしのつかないとこをまで追い込まれてしまう場合も少なくないかもしれません。
ぜひ、子供自身の母親を一途に思う気持ちを受け止めてあげてください。
この子は、こんなにも自分のことを思ってくれているから、こんな行為をしているのね・・・。
そう思うだけでも、いたずらや反抗的な行為ですら愛おしく、かわいく思えるようになると思います。
子育てで悩んでいるママさんたち、子供が言うことを聞かない。反抗して困る。
これは、簡単なママの魔法。
『大好き と 抱きしめるを繰り返し、心からその子を愛してあげること』
これで簡単に直せるはずだと思います。
きっと数ヵ月後には、素直な笑顔のお子さんと一緒に過ごせる日がくると思います。

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